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教員ピックアップ

国際人間科学部案内 2020(2019年6月発行)より

谷 篤史 准教授(環境共生学科 環境自然科学プログラム)

専門
惑星環境物理学

地球惑星科学って知っていますか?地球や惑星のことを物理や化学、ときには生物の視点から研究する総合的な学問です。私は、その中でもハビタブルプラネットを特徴づける「水」に関連する研究を進めています。地球には液体の水が存在しますが、他の惑星や衛星ではどうでしょう?昔はあったのでしょうか?どうして氷衛星の中に「海」があるのでしょうか?グローバルイシューそのものでもある地球惑星科学の課題の理解や解決には、地学だけでなく、数学、物理、化学、生物といった多様な分野の知識と経験が必要となります。この学科の特徴である「広く学ぶ」ことを通じて、地球や惑星の環境についての研究にみなさんと取り組めることを楽しみにしています。

井上 真理 教授(環境共生学科 生活共生科学プログラム)

専門
衣環境学、感性工学

衣服は持ち運びできる環境と呼ばれ、人間が本来備えている生理的な機能をカバーする一方で、装う楽しみや社会的なTPOに対応し、ノンバーバルなコミュニケーションの役割も果たします。衣環境研究室では、繊維材料の基礎研究とともに、衣服や、紙おむつなどの衛生用品、住居や自動車などに用いられる繊維製品を対象に、着心地、使い心地という感覚を客観的に評価する研究を行っています。SDGs(持続可能な開発目標)が2030年までの国際目標となっている中で、その内容は生活そのものに関係する部分が少なくありません。生活共生科学プログラムでは、生活を多面的に観察し、チャレンジ精神を持ち、身近なことに問題意識をもつ人材を育てていきたいと考えています。

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国際人間科学部案内 2019(2018年6月発行)より

佐藤 春実 教授(環境共生学科 環境自然科学プログラム)

専門
高分子化学、高分子振動分光学

微生物によって分解される生分解性プラスチックは、環境に優しい次世代のプラスチックとして期待されており、持続可能な社会の構築のために、さらなる市場の拡大が求められています。私の研究室では、これらの生分解性プラスチックを中心に、材料の性質を向上さるための基礎研究に取り組んでおり、世界の多くの研究者と協力して研究を進めています。このような環境に関わる問題に取りくむためには、多様な分野の知識が必要で、一つの視点からではなく様々な方向から考えることが求められます。環境自然科学プログラムでは多岐にわたる分野について学び、幅広い知識と視野を持って、ものごとをまとめ上げる力を持った人材を育ててきたいと考えています。

岩佐 卓也 准教授(環境共生学科 社会共生科学プログラム)

専門
社会政策

私の専門は労働問題です。みなさんは、やがて働くことになる人がほとんどだと思います。それは生活のため賃金をもらう必要があるからだけはないでしょう。働くことを通じて人の役に立ったり、自分が成長できることは大きな喜びです。しかし働くことをめぐってはさまざまな問題が生じてしまうこともまた事実です。働き続けたいのにクビになった、頑張っても生活できる賃金に足りない、ハラスメントを受けている等々、ある程度までは我慢できても限界はあります。ではそうした問題はなぜ生じるのでしょうか。会社の社長が「悪人」だからでしょうか。それとももっと大きな背景があるからでしょうか。そして、これらの問題をどうしたら解決できるのでしょうか。そうした問題について、諸外国の実態と比較なども行いながら研究しています。

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国際人間科学部案内 2018(2017年6月発行)より

長坂 耕作 准教授(環境共生学科 生活共生科学プログラム)

専門
計算機代数、計算機科学

我々の身の回りでは日々データが生み出されています。そこに現れる課題を深く知るためには、数理モデル(方程式のようなもの)を作り、それを深く理解する必要があります。環境数理科学では、専門分野に応じた精緻で多様な方法を研究しており、私の研究室では、代数方程式(高校までに習うほとんどの方程式を含む)を数学的な正確さと実践的な効率さの観点から、計算機を使って解く方法を研究しています。高校までの学びと異なり、現実環境では様々な要因から誤差(真の値からのズレ)が生じるため、教科書にあるような方法で方程式を解くことはできません。このような課題にどのように対応すべきか、進歩の著しいコンピュータやネットの活躍できるよりよい方法はないかなど、現在の計算機環境に即した方法を模索続けています。

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国際人間科学部案内 2017(2016年6月発行)より

丑丸 敦史 教授(環境共生学科 環境自然科学プログラム)(国際人間科学部案内 2017(2016年6月発行)より)

専門
植物生態学、生物多様性科学

私たちの生活の近くで人知れず姿を消そうとしている生物が多く存在しています。万葉集で秋の七草として歌われているキキョウやオミナエシ、水田のトノサマガエル、夏の風物詩でもあったホタルの仲間は、かつてはどこでも見られる普通種でした。しかし、これらの生物は急速に日本中で姿がみられなくなり、現在では絶滅が危惧される存在となってしまいました。 なぜこれまで人に寄り添うように暮らしてきた生物達が消えてしまうのか?身近な自然に今何がおこっているのか?私たちは水田や半自然草地など人と関係を持ち続けてきた生態系における調査の結果を科学的に解析し、国内外の知見と照らし合わせることでこれらの疑問への答えを探しています。

田畑 智博 准教授(環境共生学科 生活共生科学プログラム)(国際人間科学部案内 2017(2016年6月発行)より)

専門
環境システム工学

“Think globally, act locally.” 地球規模で発生する環境問題解決には、地域での取り組みが欠かせません。本研究室では、特に環境・エネルギーの視点から持続可能な地域社会を構築することを目的とした研究を行っています。特に日本では、少子高齢化のような世界に先駆けた課題があります。このような課題が環境・エネルギーに影響を及ぼすメカニズムを明らかにし、緩和策を見出すことで、研究成果を政策提言として国内外に発信することを目指しています。具体的な研究テーマとしては、ごみ処理、再生可能エネルギー、ライフスタイル、防災などがあります。また、環境評価やシミュレーションなどの工学的手法や、アンケートや統計処理などの社会科学的手法を組み合わせた、学際的な研究を行っているのが、本研究室の特徴です。

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