2017年6月30日、神戸大学は、本年4月に発足した国際人間科学部の設置記念式典を、百年記念館六甲ホールにて開催しました。
学内外から約250名が参加した式典では、まず、武田廣学長が式辞を述べ、この新学部は卓越研究大学を目指すために策定された「神戸大学ビジョン」を具現化するものであり、神戸大学の総力を挙げてその運営に取り組むと説明されました。その後、常盤豊文部科学省高等教育局長、井戸敏三兵庫県知事、久元喜造神戸市長並びにヴェルナー・ケーラー大阪・神戸ドイツ連邦共和国総領事館総領事から祝辞を受けました。それに続いて、岡田章宏国際人間科学部長からこの学部の概要(目的や特色等)が紹介されました。
記念式典に引き続き、明石康神戸大学特別顧問・公益財団法人国際文化会館理事長による記念講演が行われました。「グローバルな舞台に必要な力」と題するこの講演では、グローバル化が進む現代社会では、「異文化理解力」「チャレンジ精神」「コミュニケーション力」が重要な意味を持つだけに、この学部はそうした要請に見事適合しており、強い期待がもてるとのお話がなされました。
その後、瀧川記念学術交流会館に場所を移し、盛大に祝賀会が催されました。大月一弘副学部長の挨拶の後、藤田誠一理事による乾杯の発声で会は始まりました。レイモンド・ローチェオーストラリア総領事館領事、福田光宗兵庫教育大学長、福田秀樹独立行政法人大学改革支援・学位授与機構長(前神戸大学長)からご挨拶をいただいた後、国際人間科学部にその成果が引き継がれる発達科学部人間表現学科の学生により合唱と演奏が披露されました。最後に、水谷文俊理事よりこれまでの経緯を踏まえた結びの挨拶があり、和やかな歓談のうちに会は終了しました。